1000万あったら考えるべき資産運用先!失敗しないための計画的投資とは?

今回の記事では、1000万円の自己資金を活用した資産運用の方法を紹介したいと思います。

 

老後や子供の教育費など、人によってお金を貯蓄する目的は異なりますが、どうせなら銀行に預けて眠らせているお金を一部でもいいので運用で増やしたいですよね。

銀行の金利は0.002%ですので、預けているだけでは増やすどころか不足の自体が起きただけでも大きく資産を減らす結果になってしまいます。

 

ただ、初心者から見るといきなり資産運用といっても、なにから手をつけていいのか分らずに不安に思う人も多いと思います。その結果、FPや銀行の営業マンに勧められるままに手数料の高い利益にならない運用先に資金を投資してしまう人も少なくありません。

 

なので、これから資産形成を検討されている方、初めての資産運用で失敗したくない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

貯金では資産は増えないからこその資産運用が重要になる

現在の銀行金利は0.002%と非常に低くなっていますが、約30年前のバブル当時は銀行の郵便局の定額貯金は年6%の金利がついていました。

 

当時は1億あれば金利だけで食べていけるといわれていた時代ですので、今と比べると景気の悪さも浮き彫りになりますが、年6%なら100万円を預けると12年後は2倍の200万円になる計算です。

資産運用が盛んになった昨今のことを考えると、当時は資産設計を考えなくてもいいほど銀行貯金は有効でした。

 

しかし、今では大手銀行や地方銀行は2020円の4月から定額貯金の金利を0.01%から0.002%に下げられましたし、100万円預けても利息は年間で20円と雀の涙です。

 

日本人は世界的に貯金が大好きな人種ですが、お金が増えない時代ではセキュリティしか有効性がありません。もちろん、最近では不正アクセスによる勝手な出金も問題になっていますので、万全とはいえませんが、今の時代は年金2000万円不足問題も話題にあがったように、お金を預けるのではなく資産運用することが必須の時代です。

 

1000万円あったら考えるべき資産運用のやり方

仮にあなたに1000万円あったらどのように資産運用するでしょうか?

1000万円は大げさな資金かもしれませんが、50万円でも100万円でも資産運用を本格的に行うなら考えておかなければいけない鉄則があります。

 

運用先も確かに重要ですが、無闇に資金を減らすリスクを増やさないためにも運用のために考えなければいけない鉄則を抑えておきましょう。

 

分散投資を必ず行う

投資の世界では分散投資が鉄則だと言われています。

いわれてみれば当たり前ですが、「資産を一箇所に集中」させてしまうと1つの投資商品が失敗しただけで大きな損失が発生することになります。

これは初心者に多いミスになりますが、分散投資を行うことで特定の投資商品で損失が発生しても他の投資商品での利益などでカバーすることが可能になります。

 

ここで重要なのは値動きが同じものに投資しないということです。

 

国内・海外の株式や債券、不動産など、様々な運用先はありますが、資金を減らすリスクを少しでも抑えるためにバランスを考えた運用は投資するまえに考えておく必要があります。

 

そのため、全体的にどのように割合で投資するか?という点から考えていきましょう。

一般的に投資商品における分散投資の基本は、現金・金融商品・不動産だといわれています。

 

ポートフォリオ(資産計画)を明確に決める

ポートフォリオとは、投資において資産設計をするための計画書みたいなものです。

具体的にどの投資先にどれぐらいの金額を運用するのか?増減率から運用先を変更するために見直しはどれぐらいのスパンで考えるのか?といった、自身のポートフォリオを決めて実行に移していきましょう。

 

ただ、人によって得手不得手はありますので、分散投資が重要と言っても無理して難しそうな商品に投資する必要はありません。

 

分散投資だけではなく、時間分散も使えばリスクは更に抑えることができるので、一年ごとでも一ヶ月ごとでも良いので10万区切りで購入していくのもありですし、ドルコスト平均法などを活用できる商品は多くあります。

 

ドルコスト平均法は、変動する価格に対して一定期間ごとに一定額ごとに購入していくことで、高値づかみを抑えることができるので、全体で投資額を平均化することができます。

つまり、全体の購入額を抑えることができるわけです。

 

この手法を使えば価格が低い時に購入量は多くなり、高い時には購入量は少なくなるので、平均単価を下げるという難しいことを初心者でも簡単に行うことが可能になっています。

 

自己資金で資産運用するための投資先

資産運用をする際には、投資信託といった自己資金を金融機関に任せる投資以外にもあります。

次は自己資金を自身で運用する際の投資先を紹介したいと思います。

 

株式投資

株式投資は、投資の中では王道の金融商品です。

株式投資では好きな企業へ投資することで、上がった価格の差額分の利益を得るほか、株主優待や配当といった長期的に運用しても得られるメリットが多くあります。

 

最近ではAIや日銀の金融緩和で利益が出づらくなった傾向がありますし、新型コロナの影響で大きく損をしてしまったという人も少なくありません。

 

そのため、メリットだけではなくデメリットも把握して運用先として考えるようにしましょう。

 

株式投資のメリット

株式投資のメリットは、短期間でも長期間でも大きな利益を出せる可能性があるということです。

投資信託や積立型の保険、不動産ではそういった短期間のうちに利益を出すことは難しくなっていますが、株式投資ででは企業や経済の成長に合わせて価格が上がるので、資産を短期間で増やしたい人にはオススメの投資でもあります。

 

株式投資のデメリット

短期間で大きな利益を出せるという反面、言い換えれば短期間で大きな損失が発生する可能性もはらんでいます。

 

大手企業が倒産して影響を受ける場合もあれば、新型コロナのように世界的な不況の影響を受ける可能性もあります。特に初心者には予測が難しい経済の動きは、一時的にビギナーズラックのように利益が発生しても1回の損失で全ての資産を失ってしまうこともあります。

 

そのため株式投資をする際には、分散投資はもちろんのことですが事前に勉強してからスタートしましょう。

 

投資信託

投資信託はプロに資産を預けて運用して貰う方法です。

 

いきなり投資を始める人には分からない用語や値動きの予測は難しいため、投資信託のように資金を丸投げして利益を出す方法を選ぶ人も少なくありません。

株式投資と違って少額から始めることもできますし、債券や不動産、金といった分散投資も可能です。

 

ただ、投資信託もペーパー投資なので万が一投資先が倒産すると全額を失ってしまう可能性もあります。

そして、基本的には中長期の運用が前提なのでコストが重要になります。そのためネット証券などから比較してコストの低い商品から初めて見るようにしてください。

 

③FX

FXは外貨の価格差によって利益を得る投資になりますが、通貨に変動を見るということはその国の経済状況を把握するということにもなるので、経済知識の基盤を築くことも可能になります。

 

また、何気なく見ているニュースの経済要因が為替に影響したなどの関心も高まります。

そして株式投資に比べると少ない資金でも運用が可能なため、少額で運用を始めてみたいという初心者にも最適な運用先になります。

 

ただ、FXも同様に予想外価格の動きを見せた場合にも資金管理が重要になりますし、事前に損失が発生しても損切りされるように設定しておかなくては、見ていない間に損失が膨らんでしまう可能性があるので注意しておきましょう。

 

FXで運用する場合には売買を自分で行う方法と、プログラムによって自動的に売買させるEAがあります。

手動と自動の2つで取引をしてもいいと思いますので、まずはチャート画面を見ながら経験を積んでいきましょう。

 

不動産は他人資本で投資ができる

他の投資は基本的に自己資金の範囲のみで行いますが、不動産投資に関しては他人資本で行うこともできます。

 

というのも、株式投資でどんな一流企業に投資しようとしても銀行は資金を貸してくれませんが、現物資産である不動産に関しては銀行融資を受けることが可能です。

 

「融資=借金」と考えてしまうひともいるかもしれませんが、銀行は価値のないものにはお金を貸さないのはバブル時代の経験から考慮されています。

 

物件からどれぐらいの収益が上がるのか?という視点から融資額を決めるため、銀行がお金を融資したくれる物件であればある程度の評価が資産としてあるということでもあります。

 

ただ、銀行が融資を出さない物件の場合には購入を再検討するほうが懸命です。

 

不動産投資のメリットは継続した収益になります。

現役世代から退けば、自然と収入口は狭くなるので、こういった長期的に継続した利益が見込める投資は長い時間をかけて運用する投資には最適な運用先でもあります。

 

また、現金・保険はインフレに対応できませんが、不動産は家賃の物価に合わせて上昇するため、しっかりと資産を守ることにも繋がります。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

1000万円という金額は大げさかもしれませんが、現在は銀行に預けていても昔と違って増えることはありません。

ただ、預けているだけでは老後のお金が2000万円不足する可能性があると金融庁から発表されている通り、老後を意識するとお金は合って困るものではありませんし、少しでも将来のことを考えるのなら今あるお金をどう働かせるのかを重要になります。

 

いきなり投資するのは難しいかもしれませんが、今はインターネットの普及でシュミュレーションや仮想のお金で運用することもできるので、まずは一歩踏み出して少額でもいいので資産運用を考えてみましょう。